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「いい仕事」だけでは昇進できない理由

2013年3月2日(土)(ライフハッカー[日本版])

MTV、Zappos、任天堂、Ben & Jerry's、など名のある企業をクライアントに持つウェブデザイン&開発会社「Happy Cog」。CEOであるGreg Hoy氏が、自身の若い頃の経験を踏まえ、あなたがより高いレベルに上がるためには「いい仕事」だけでは不十分と話してくれています。では、何が必要なのでしょうか?

デザイナーの私は若いころ、いつもほかの人に、どのようにして仕事で認められたのかと尋ね回っていました。誰もが口を揃えて言ったのは、「いい仕事をする」という答えでした。今、私が同じ質問をされたら、同じ答えを返すでしょう。いい仕事は必ず認められます。いい仕事をしていれば、自然に自分を売り込むことができるのです。

ただ、もしあなたが組織の中の一部門で働いているのなら、自分の仕事を売り込むという姿勢から、「自分が昇進対象として考えてもらえるかどうか」に視点を移してみてください。そうすると、「いい仕事をすること」よりも大切な領域が出てきます。私の経験から言わせてもらうと、大きなチャンスはたいてい、魅力的な心構えを持つ人々に与えられるのです。そして、優れた心構えは、無意識に持ち続けられるわけではありません。前向きな姿勢を保つには、意志と能力が必要です。

私たちはたいてい、コンピューターで交流する世界で行動していますが、あなたの運命を決めるのは、同僚や上司との人間的な交流です。見事なグリッド構造を作り上げたり、説得力のあるプレゼンテーションを行ったり、洗練されたJavaScriptを書いたりする能力よりも、誰かのすばらしい努力を褒めたり、(恐ろしいことですが)自分をよく見せるために誰かを犠牲にするほうが、人々の心に残るのです。

良かれ悪しかれ、私は、多くの才能ある人々の、プロとしての成長と発展に影響を与える立場にありました。自分の経験から言うと、いちばん大きな成功を収める人々は共通して、次に挙げた資質のひとつないし複数を持っています。順不同で挙げてみましょう。

・謙虚であり、成功に浮かれたりしない。

・時間厳守。始業時間にも、会議の開始時刻にも、列車の発車時刻にも遅れない。自分の時間を無駄にするのを嫌い、だからこそ、他人の時間を無駄にすることもない。

・今の自分に与えられているものに感謝している。その結果、たいていはさらに多くのものを手にする。

・誰であっても、敬意をもって接する。友人であれ、上司であれ、ランチのサンドイッチを作ってくれる人であれ。

・自分を仕事ですり減らすことはない。

・他の人のためになにかを犠牲にできる。

・我慢強い。

・必要な時は、見返りがなくても、努力を惜しまない。

・問題点や対立に、真っ正面から取り組んで解決する。

・丁重に断ることができる。断るのは簡単だが、丁重に断るには技術がいる。

・同僚を信頼する。

実は、私は人を雇う時、その人の心構えだけで判断してきました。それが悪い方に転ぶことは滅多にありません。前向きな人には学ぼうとする意欲があります。技術的には優れていても、心構えがまずい人は、そのうちLinkedInで就職先を必死で探すことになるかもしれません。

スポーツチームのコーチが、ロッカールームで選手に熱弁を振るい、勝者になる心構えが重要だ、と叩き込むのを知っていますよね? そう、何度も聞いたことがあるでしょう。コーチがそうするのは、物事をドラマチックにしたいからではありません。何が成功に導くかを身をもって学んでいるからなのです。

私個人のお話をすると、2013年には一歩下がって、自分の心構えが周りの人々にどのように浸透し、どのような影響を与えるかを見極めようとしています。それに応じて、自分も変わっていくつもりです。あなたも同じようにしてみたら、たくさんの可能性が開くことに驚かれるかもしれません。

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