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本当に強い人がいる

45歳現役ボクサー、世界王者に…日本は非公認

45歳の現役プロボクサー、西沢ヨシノリが、今月2日に豪州で行われたマイナー団体のクルーザー級(制限体重90・72キロ)王座決定戦でKO勝ちし、初の世界王者となった。

シドニーで行われた12回戦には、ユニバーサルボクシング評議会(UBC)、世界プロボクシング連盟(WPBF)王座、世界ボクシング基金(WBF)英連邦王座という、いずれも日本非公認のタイトルがかけられていた。西沢は、27歳のタイ選手から2度のダウンを奪った後、5回にとどめの左フックで倒した。

長野県出身。1メートル82の骨太の体格から繰り出す重い右パンチが武器。東洋太平洋連盟(OPBF)では2階級制覇したが、41歳の07年、OPBFライトヘビー級王座から陥落すると、脳などへのダメージを危惧する日本ボクシングコミッションJBC)から引退勧告を受けた。

日本でのライセンスを失ったが、「限界を感じていない」と、JBCの権限が及ばない豪州でライセンスを取得。不得手だった左のパンチを鍛え直し、今回、一挙に3本のベルト保持者になった。

都内で開いた勝利報告の記者会見で西沢は「心技体とも良い状態。防衛戦はまだ考えていないが、そろそろ本気を出そうと思う」と、笑いを誘った。来年1月11日には46歳になる「オヤジボクサー」。日本では活躍の場を失ったが、まだまだリングに上がり続ける。

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本当に強い、とはこういう事だろう。
まだまだ余裕あり。