間の詰め方
続いて…。
すごく参考になります。
JKFun、古本屋に売ってないかな…。
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さて、自分よりも速く動く相手に技を決めるには、どうすれば良いのでしょう?
実は、発想そのものはきわめて単純なのです。
自分よりも速い相手に勝つには、ゆっくり動けば良いのです。
最近、子供たちが野山で遊ぶことが少なくなり、私たちの少年時代とのギャップにショックを受けています。つまり、昔の人間であればその感覚は既に持ち合わせているのです。
もったいぶらずに答えを言うと、トンボを捕まえるのと同じ要領で間を詰めるのです。
トンボは、明らかに人間よりも反応も動きも速いです。しかし、気配を消してソ~ッと寄って行くと、逃げるタイミングを逸してしまい、飛ぶことができません。
また、手を前に出して間を詰めますね。これも非常に大切なことなのです。突く時に手を伸ばして突くのではなく、手を飛ばして身体がそれについて行くような感覚で入れば、相手の反応は明らかに遅れます。私がセミナーや記事で書いている「相手の顔に付いている米粒を摘まむように」というのかこの感覚です。
試しに、組手の時に相手がトンボだと思って間を詰めてみてください。もちろん、人間はトンボと違い、自ら攻撃もしてきます。ガードをしっかりとして、先に攻撃されたら確実に防御できる心構えで間を詰めることは忘れないでください。
また、私は小学生の頃、家でニワトリを飼っていました。卵は自給自足だったわけです。外にいるニワトリを小屋に入れる時、これも相手をコーナーに追い込んだり逃げる相手を捕まえる感覚と同じです。
人間よりもはるかに速いニワトリを追いかけたら、ニワトリは四散します。膝を抜いてソ~っと寄っていくと、ニワトリもゆっくりと動いてくれます。
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