さんぽ

環境関連、武術、その他、気になったことをつれづれに。

グランド・マスター

http://grandmaster.gaga.ne.jp/

『どれだけ愛を失えば、頂点に立てるのか』

あれ?そんなストーリーだったっけ?

久しぶりにDVD借りて観た。
2013年春に香港のタワーレコードでDVDのパッケージ見た時、某奈良の映画館でポスター見た時。
久々にこれは劇場で観なければ!と思っていた。血沸き肉躍る!(結局観れなかった)。

公開後、webでの感想を読む限り、ちょっと残念な雰囲気だったので期待半分で借りたけど…。

残念だった。

ストーリー、結局何が言いたかったのか、俺にはわからず。
達人達、日中戦争前後の厳しい時代において互いに一瞬の交わりはあれど…。
結局あまり深い関わりはなくそれぞれがそれぞれの人生を歩んで終わり。
??。
でー、だから?というのが率直。

宮若梅(ゴン・ルオメイ)は復讐遂げるも孤独にアヘンで死んでしまう。結局六十四手は途絶えた?
一線天(カミソリ)は香港で散髪屋さん開業して、…それで?そんだけ?
葉問(イップ・マン)は家族を守る、養う為の苦労はわかったけど、エンディングの「お前らつべこべ言わんとかかってこいや」的な上からセリフがそれまでの葉問の雰囲気ぶち壊し。
題名のグランド・マスターって結局何を意味した?

「すべての流派の頂点に立つ、“真のグランド・マスター”となるのは誰か?」
「動乱の時代を生き抜き、次の世代へと技と心を受け継ぐ真のグランド・マスターとなるのは誰なのか─?」
−HPのstoryより。

アクション。
カンフー映画なんで、ストーリーはダメでもアクションよければ満足な人間なのだが…。

Youtubeで各俳優さんの修業のメイキングを観て大いに期待していたが、やたら上半身のアップや雨で観づらいシーン、不要なスロー等が多く、またカメラの角度も良くなかったので大いに消化不良。
俳優さんのあの努力が全く活かされていないと思う。なんで全体を映さない。もったいなさすぎる…。何か理由でもあったのか?
詠春拳八極拳の攻防、期待してたよー。

葉問の物語にするなら、ドニー・イェンの葉問と比べるとストーリー、アクションとも見劣りしまくり。
PRの仕方はこっちの方がスタイリッシュやけど、何かそれだけ。
2014年の第33回香港電影金像奨で、作品賞や主演男優賞等今回最多14部門でノミネートされている…らしい。
観方が違うのかな。
俳優やスタッフには5年かけたその苦労をねぎらってあげてほしい。

久々に「良かったー」ってところがほとんどなかった映画。
メイキングの俳優さんの練習風景だけが心打たれた。
チャン・ツィーやチャン・ツェンの股割なんか見ててこっちも痛い苦しい…。
チャン・ツェンは八極拳の試合で優勝する位精進したのに。
トニー・レオン、あの歳でよく頑張りました。

それぞれの佇まい、渋い、美しい。俳優さんてすごいって思った。


グランド・マスター [Blu-ray]

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買わなくてよかった…。ほんと残念。