さんぽ

環境関連、武術、その他、気になったことをつれづれに。

スタートアップで成功する人材が必ず持っている「GSDスキル」とは一体何か?

ライフハッカー[日本版]2013年12月10日(火)
スタートアップで成功する人材とは、どのようなスキルの持ち主なのでしょうか?
マーケティングソフトウェアを開発するスタートアップ企業として話題を集めているHubSpotのCEO兼創設者、Brian Halligan氏は、GSDスキル、すなわち「仕事を片付ける(Get stuff done)」スキルが重要であると言います。以下に氏の言葉を紹介しましょう。

才能のある起業家や学生と話をするときに、場所や業界、経験の多さに関わらず、もっとも多く受ける質問はスタートアップの環境で成功するためには何をすべきかというものです。多くの人は、MBAをとれ、ファイナンスやプログラミングを学べといったアドバイスを期待します。そうした学位や専門的なスキルも確かに重要なのですが、スタートアップで成功するための鍵は、ある1つの、誰でも学んで身につけることのできるスキルの有無にあるのです。それは「GSDスキル」、つまり「仕事を片付ける(Get stuff done)」スキルです。

とてもシンプルなことに聞こえますよね? ですが、意外と難しいのです。結果が出てから文句を言う人、 形ばかりの「戦略」を振りかざす人、自分の手は汚さずにビジネスに関するアドバイスをする人々はたくさんいます。こうした人々は、最低限のリソースで経営を回しているような状況においては特に、組織にとって致命的な存在です。彼らは、スピードや効率、成長を妨げる存在であり、会社を麻痺させます。

それでは、GSDスキルを持っている人はどのような存在なのでしょうか? 以下に、GSDスキルの高い人の特徴3つをご紹介します。

1.組織に価値をもたらすことを常に優先する

組織の人数が3人でも3000人でも、限られた社内の予算や時間、活動をめぐって、摩擦が生じるでしょう。最高のGSDスキルを持つ人材は、社内政治のことはほとんど考えず、価値を生み出すことに集中します。つまり、各決断において、短期・長期の視点で会社にとってベストな選択は何かを考え、自分自身の成功や自分の管理するチームを優先することはしないのです。

2.名声よりも自分の信念を優先する

多くの人は結果よりも名声を重視しますが、GSDスキルのある人は逆です。スタートアップにおいては、スターのような地位に至るようなキャリアパスは用意されていません。HubSpotでは、四半期毎にJim O'Neill アワードという賞を用意しています。この賞は皮肉にも、社内でもっともトロフィーや賞賛などに無頓着な者の名前にちなんでつけられています。JimはCIOであり、立ち上げメンバーのひとりです。 彼は、プロジェクトの厄介さ、困難さ、複雑さが増したときには、真っ先に自らその解決に取り組んできました。6年間、常に。スタートアップでは、リスクを取り、困難の多いプロジェクトに取り組む人が報われます。なので、周囲のメンバーがひるむようなプロジェクトにも恐れずに挑戦してください。そうした経験は、成功をつかむきっかけとなることが多いです。

3.「並外れて素晴らしい」結果を追求する

GSDスキルの高い人は、ジム・コリンズの説く「GOODはGREATの敵である」を会得しています。プレゼン、ミーティングの議題、カスタマーを対象にしたウェビナー、システム。どれも「GOOD」のレベルで、機能はします。しかし、GoogleやTeslaといった一流企業は「GOOD」で満足することはありません。彼らは「並外れて素晴らしい」レベルを追求するのです。

どのようなポジションのメンバーであれ、使いやすさ、機能性、影響力の面で卓越したクオリティを追求することは可能です。最高のスタートアップチームは、1枚のスプレッドシート、ミーティング、プレゼン、大して重要に見えない仕事に対しても、最高の結果を残すという意識をもって取り組みます。GSDスキルの高い者は、どんなときにも平均的な仕事をしないように心がけているのです。

次世代の起業家は、スマートで、優れた分析力を持ち、デジタルネイティブであり、ソーシャルメディア通であることが必須条件です。しかし、どの国においてもスタートアップの成功を決めるのに重要な点は、問題解決に自ら取り組み、仕事を成し遂げるスキルにあるのです。あなたが今、憧れのスタートアップ企業にインターン中で、社員のポジションに応募しようと考えているのであれば、事業を改革できると話すのではなく、実際の行動でそれを示してください。

世界的に最高の企業では、自分達がいかに素晴らしいかを語ることには多くの時間を割きません。そうではなく、自分たちの素晴らしさを実践で示すことに多くの時間を使うのです。