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もっとも「痛い」体の部位はどこ?

うっかりタンスに足の小指をぶつけてしまったり、机の角にひじをぶつけて電撃が走ったり…、僕らの日常は思いのほかキケンに満ちている。個人的にはつい最近、滑って転んで“弁慶の泣き所”を強打し、「この世にこれ以上の痛みがあるのだろうか!?」と、いい歳をして涙目になったもの。

ここで、素朴な疑問。「痛み」というのは部位によって明らかに差がある。では、最も痛みを感じる、人体における最大の泣き所はどこだろう? 試しに新宿ライフクリニックの須田隆興先生に聞いてみた。

「痛みという感覚は定量化できるものではありませんから、これはなかなか難しい問題です。痛みの仕組みを知るための人体実験は、戦前にはわりと行われていたようなのですが、現代ではもちろんあり得ません。今日に残されたわずかなデータと、最近の生理学研究をもとにお答えすると、痛みの感覚をジャッジする“痛点”は、人の全身におよそ平均100〜200平方センチほどの面積が分布していると考えられています。手のひらなど皮の厚い部分では痛点は少なく、前腕や太ももなどで最も多い、というのが一応の結論のようですね」

人の体が最も痛みを感じるのは、前腕や太もも! しかし、これはちょっと意外な気もする。掌が痛みを感じにくいのはわからなくもないが、前腕や太ももより痛い部位は他にたくさんありそうなものだが…。

「これはあくまで感覚、つまりセンサーの精度の問題です。痛点が感知するのは体表の痛みであって、たとえば睾丸を蹴り上げられた場合や、心筋梗塞で発生するような内臓面の痛みと、一概に同列視することはできません。男性にとっての急所といわれる睾丸などは、実際、事故などで外傷を負うとショック症状を起こしてしまう患者さんもいらっしゃいますしね」

体性感覚にも種類があるため、安易にNo.1を決めるのは難しいこのテーマ。ともあれ、できるかぎりこうした痛みとは無縁でいたいものです…。

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だから前腕をミドルでつぶし、ローを蹴る。
間違ってない。

なんか疲れてるなー、おれ。