会社を辞めたくなった気持ちを前向きにする5つの考え方
2012年11月6日(火)(ライフハッカー[日本版])
組織に所属している以上、どんな人でも一度や二度は「会社を辞めたい」と思い悩むもの。いわば誰しもが通る道であるわけですが、当人にとってみれば「いかにしてそこから抜け出るか」は重大な問題です。だからこそ、そんな人にぜひ読んでいただきたいのが『会社を辞めようかなと思ったら読む本』(中谷彰宏著、主婦の友社)。
自身もまた辛いサラリーマン時代を過ごしたという著者が、「実力をつけて生き残るための具体例」を54項目にわたって展開する書籍です。「なるほど」と納得できるアドバイスが満載されていてなかなかおもしろいのですが、では具体的に、会社を辞めたくなったら気持ちをどういう方向に持っていけばいいのでしょうか? きょうはそんな観点から、「折れそうになった(会社を辞めたくなった)気持ちを前向きな方向に導いてくれそうな5項目」をピックアップしてみたいと思います。
1.理不尽さが、人間を魅力的にする(3ページより)
上司、部下、お得意先が言うことは理不尽の嵐。しかし、その理不尽さが、とてつもなく人間を鍛えると著者は言います。会社はしんどければしんどいほど、いい。理不尽を楽しんで理不尽の中でもまれていれば、どこへ行ってもやっていけるというわけです。
2.成功する前に、失敗しておく(77ページ)
うまくいかないときこそ、「こうやるとうまくいかないんだな」というポイントが見えてくるもの。だからこそ、思いどおりにいかない、思ったとおりの結果が出ないことが大切だそうです。逆に、思ったとおりのいい結果が出てしまうと、その結果が出た理由がわかりにくくなるとか。
3.自信よりも、覚悟のある人が成功する(148ページ)
成功する人は、自信を持っている人ではない。自信を持とうとすると、うまくいかなかったときに崩れるのがその証拠。そうでなく、成功する人が持っているのは、覚悟だといいます。なるほど、そのとおりですね。
4.成功は、仕事を通して自分が成長すること(173ページより)
人はとかく「どうしたら仕事をうまくこなせるか」「どうしたら成功できるか」に目を奪われがち。しかし本当の成功とは、仕事を通して自分を磨いて成長することだといいます。成長していない人には、誰もついていきませんしね。
5.旗を揚げる(175ページより)
ここでいう「旗」とは「志」のこと。そして、旗を揚げるコツは4つあるといいます。
(1)自分で揚げる:
人に揚げてもらうのではなく、自分で揚げることが大切。
(2)大きな旗を、揚げる:
できるだけ大きな旗を揚げることが重要。
(3)バカげた旗を、揚げる:
「すごい」ではなく「バカじゃないの」と言われるような旗を揚げるべき。
(4)揚げたら、下ろさない:
揚げた旗を下ろさなければ、その人は成功するそうです。
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