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35歳からの転職に失敗する人の共通点

DIAMOND CAREER MARKET より

いろいろ身につまされるところ、参考になるところあるので転載させて頂きます。

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毎年、多くの方が転職をしています。最近では、ネットを検索しても、フェイスブックを見ても、電車に乗っても、どこでも求人広告や人材会社の広告をよく見かけるのではないでしょうか。

では、「転職成功」とは何か?人材エージェントをやっておりますと、「転職成功」の定義についていつも考えさせられます。年収がアップしたら成功なのか?希望企業に転職したら成功なのか?仕事内容がよくなったら成功なのか?ポジションが上がったら成功なのか?

それぞれ転職成功といえるのかもしれませんが、自分が転職を成功させたなと思うのはこんな瞬間です。つまり、半年後、1年後にお会いしたときに、顔つきが生き生きとして、「うちの会社はなかなか大変でしてね…」みたいなことを笑顔で話される姿を見たときです。

どの会社も大変だけれども、そんななかで、転職先の会社をもう「自分の会社」だと思っている。資本関係の問題ではなく、当事者意識で会社を捉えており、課題点を認識して、その解決に向けて次々精力的に仕事をこなしている。このような方は転職に成功しているなと感じます。そして結果として、ポジションや年収も上がっていたりします。


■ただの“経営評論家”になっている 会社に対する不満が多い人
一方、現職の会社や仕事の話をしたときに、今の会社の不満ばかりがでてくる方は、次の会社にいってもまた同じ発言をします。ただし、日本人の特徴として、不満はいうものの、そのなかでも改善活動をかなり粘り強くやっていたり、成果を出している方もいます。アピール癖がなく、自分を過小評価しているケースもあるわけです。

とはいいながらも一般論として、うちの会社は強みがない、差別化要因に欠けているなどと言う、ただの経営評論家になっていて、ではどうすべきか?を考えていない人が少なくありません。そのなかでどこまで自分はやっているのか、周囲を巻き込んでいるのか、などが弱い方は、次の職場でも壁に突き当たると思います。

やりきった結果として、上と衝突してしまったということもあるでしょう。上層部との衝突が転職の引き金になっている。この場合は、判断が難しく、その事実だけをとらえると、次の職場でも衝突してしまう可能性があります。完全に上層部とぶつかるのではなく、社長を含めたキーマンを見つけて組織を動かし、組織の構成員になりながら成果を出していく必要があります。これはどの会社に転職しても同様です。


■自分に何ができるかわからない 詳細に仕事を語れない人
面談をしているとき、仕事についての質問をさせていただきます。その際、詳細に回答できない方がいます。例えばそのプロジェクトは何名で、いつ、どこで、何の目標に対して、どのように進めたのか?壁にあたったところはどんなところか?などの突っ込みを入れさせていただくと、答えることができないのです。多くは、上司や部下、または別のキーマンがその仕事をメインでやっていたため、実際に自分自身で考えて仕事をしておらず、何度か質問をされると回答できなくなってしまうようです。

決して仕事をしていないわけではないのですが、特に35歳以上は、リーダーシップ力またはスペシャリストとしての高い価値の発揮を求められます。ゼネラリストとして幹部候補として優れているか、またはスペシャリスト、専門家としての即戦力かということです。

中途半端はよくありません。人事異動があったときがビジネスマン人生の分かれ目といえます。日本企業の場合、一般論としてジョブローテーションが欠かせません。営業の方が人事、管理の方が現場という人事異動もあることでしょう。その際に、自分がスペシャリストとしての道を志している場合は、転職のタイミングです。正直なところ、キャリアが分断されてしまい、何ができるかわからない35歳以上の方が本当に多いのです。

ゼネラリストとしての幹部を狙っていく場合は、他社でも本当に通用するようなマネジメント力、リーダーシップ力を発揮し、パフォーマンスをあげている必要があります。どちらが良いというものではありませんが、人事異動のタイミングがあったときは流されずに考えることが重要です。もちろんその上で会社に残るということでも良いでしょう。


■自分で意思決定をした経験のない人
お話をしていて、自分の意思を感じられない方がいらっしゃいます。一人称で語れない方というのでしょうか。トップダウン型の会社の方に多い傾向ですが、質問をしていて、自分で考えた上で成果が出ているのかどうかがよくわからないのです。

またキャリアについても同様のことがいえます。例えば、転職理由を「前の会社の上司に誘われて」という方がいます。しかし、誘われたのは理由ではなく、きっかけ。それを踏まえた上でどう考えたのか?という意見がなければ、なんでも流される方なんだなと思われて損をします。それではまた誰かに誘われたら転職してしまうのですか?と。

それと同様に多いのが、「スカウトをされました」「ヘッドハンティングを受けて転職しました」というものです。実際に、35歳以上でも幹部として転職したという方はごく少数です。ですから、それはヘッドハンティングではなく、“アームハンティング”ではないのか?人手が必要としているときに、ちょうどスキルを持っている方だったので、転職しできたのではないかという事例も多く見られます。

これも先ほどと同様で、確かに声をかけたのはエージェントかもしれませんが、その上で、自分がその会社をどう判断したのか?ということが重要です。想定と違っていたケースも転職では多いわけですが、想定の範囲外であることは案外少ないものです。

想定の範囲内での違いはどこにいってもあります。例えば、45歳以上ではじめての転職となれば、それはそれで覚悟もいるでしょうし、環境の変化に適応できるか不安もあると思います。現職の会社でも流されるだけではなく、自分の意思をきちんと持って、周囲を動かしてきたのか?そのようなパワーのある方でしたら、転職もうまくいくでしょう。


■転職に向いている人、向かない人のタイプをご紹介
では、転職に向いていない典型的な事例をご紹介しましょう。

【事例】
Aさん(37歳)
大手商社勤務、海外駐在経験あり
年収1500万 

帰国子女のエリート。有名企業勤務で、駐在も経験。他人からみれば何の不満もない人生ではあったものの、同世代を見渡すと、独立し、好きにやっている人もいれば、創業経営者としてIPOをしてぐいぐい事業を伸ばし、日本から海外に通じる会社を創っている人もいる。

自分はこんなものなのか?確かにこのままがんばっていけば部長ぐらいにはなれるだろう。役員以上になれるかどうかは誰もわからないものの、勝負はしてみたい。ただし、リスクは取りたくない。

本当に本気で仕事だけやってきたかといえばそうではないが、いままでソツなく仕事をこなしてきており、上だけではなく派遣の方との付き合い方も上手で、うまくマネジメントしてきたという自信はある。仕事は自分で抱え込まずに業者やスタッフにふって、それを管理することこそが30代になり大事だと思うようになった。実務そのものよりもマネジメントをやりたい。はやく経営者になりたいと思っていた。

そんなとき、ヘッドハンターから声がかかり、ベンチャー企業の幹部クラスのポジションとして海外事業をみる責任者としてオファーがあった。悩んではみたが、給料も保障してくれるというし、自信もあったので転職した。

*       *       *

一見、何の問題もなさそうに見えますが、実際にこの方の転職はうまくいきませんでした。なぜか?ベンチャー企業の場合は、同じ上場企業であっても役職はついていても部下がほとんどおらず、大手一流企業では派遣社員がやっていたような仕事も行う必要があります。ですから、自分でマルチに頭だけではなく手足を使って、しかもハイスピードで動いていかなければなりません。

加えて社内の人脈もゼロからの構築が必要です。周囲の人にはおそらく年収の高い人だとなんとはなく気づかれており、さてさてお手並み拝見と思われています。にもかかわらず、「あれがないこれがない。なんだこの会社は上場会社なのに、こんなこともできていない」と入社1ヵ月目から口に出してしまったのです。

どの会社も社長だけではなく社員の人も、愚痴はこぼしても本質的に会社がいやであれば辞めているわけで、残っている以上、外部から来たばかりの人の不満は聞きたくないもの。

そうしてAさんは、一気に立場が悪くなり早期退社へ。経営幹部には、告げ口する既存社員もいて、守ってくれる人がいなくなってしまいました。前の会社の常識をそのまま持ってきてしまった。これがこの方の敗因です。いずれにせよ最初の3ヵ月は、会社に慣れることに注力すべきでした。

また、このようなことは会社としても採用の失敗にあたります。もっといえば採用そのものの失敗というよりは、採用した人をどのようにアサインするか、周囲とどう調整するかは大事な仕事。当初は幹部などによるケアが必要です。「なんとかやってくれ」で全て丸投げでは、“任せている”というより、“放置”といえます。

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40前ですが(笑)。

そうやなぁ。
何が成功なのかはその人次第。
しかし上記の「顔つきが生き生きとして、「うちの会社はなかなか大変でしてね…」みたいなことを笑顔で話される姿を見たときです。」はその内の一つと思う。
充実感、と言う事かな。

一番気になったのは、「■ただの“経営評論家”になっている 会社に対する不満が多い人」。
100%完璧な会社なんてない。自分で会社を作ったとしても100%満足はないと思う。

なるべくそんな不満を口にする事はないようにしたい。
口にするなら考え方、受け取り方を変えて少しでもプラスになるよう考えたい。
またはその不満を実際に具体的にプラスになるよう働きかける。

ただの評論家は自分でも勘弁。

しかし、力量からなかなか動けない、変えられないのも事実、現実。
下手に動いて目をつけられるのも避けたい。
しかし、いつまでも黙ったまま妥協もしたくない。
そのジレンマで時間ばかり過ぎる社会人人生も嫌だ。

「ではどうすべきか?」

まずはその環境で物が言える実力をつける。
そして、人間的にもこの人なら物を言ってもいいと周囲に思わせる人間力をつける。
これが大切と思っている。


まずは、そこから。


自分が自分らしくあるよう心掛ける。
自分が正しいと思う事を成す。悪いと思う事はしない。
人によって対応を変えない。皆に同じように明るく柔らかく接する。
できる手助けはできるだけする。そこに見返りを求めない。
人の悪口陰口は言わない。

と並べると、何か面白みのない人間やな。