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世界のCO2「危険水域」を突破 米当局発表

【ワシントン=小雲規生】米海洋大気局(NOAA)は6日、世界の大気中の二酸化炭素(CO2)濃度の月平均値が今年3月に初めて400ppmを超えたと発表した。CO2濃度は35年間で約18%増え、400ppmの大台に達したことになる。NOAAは地球温暖化の要因とされるCO2濃度の上昇が鮮明になっていることについて、「重要な節目だ」と警鐘を鳴らしている。

 世界40カ所の観測所での測定結果から明らかになった3月のCO2濃度は400・83ppm。ハワイの観測所では403・26ppmとなり、3カ月連続で大台を突破した。CO2濃度は春先に高く、夏場は低いという循環を繰り返す傾向があり、400ppmを超える状態は5月まで続くとみられている。

 月平均での400ppm超は、地球温暖化の危険水準とされる。

 NOAAによると、世界のCO2濃度は産業革命以前の水準から120ppm以上増加。このうち半分程度が1980年以降に起きたもので、化石燃料の消費拡大に伴ってCO2排出量拡大のペースが上がっているかたちだ。

 CO2濃度の上昇は地球温暖化を引き起こすとされており、2014年は1880年以降で最も気温が高い年になった。NOAAは「CO2濃度の上昇を食い止めるには、化石燃料からの排出量を8割削減する必要がある」と指摘している。

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実際、一般民衆にはこれを止める気は見られない。

行くところまで行くのだろう、か。