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絶好のチャンスをつかむために19歳の青年がとった行動と、そこから学んだ6つの大切なこと

ライフハッカー[日本版]2013年10月10日(木)

どうしても手に入れたいというチャンスが目の前に訪れたとき、どのような行動をとるべきか。19歳のVincent Nguyenさんは、すばらしい条件の研修生募集情報を見たとき、チャンスをつかむべく、ユニークな方法で自分をアピールしました。

彼が取った行動、そしてそこから彼が学んだ6つのことをご紹介します。

Vincent Nguyenさんは、ある日Twitter上で、フィリピンに拠点を置く会社が、マーケティングの研修生を募集するという情報を目にします。滞在費、食費もカバーされる上に、給料も支払われる。さらに、研修期間後にフルタイムで働ける可能性もあるという、すばらしい条件の募集内容でした。

しかし、Vincentさんの関連分野での経験年数は1年未満。この募集情報を見ているであろう何千人の中から、どうやって選ばれることができるのか。自分よりも経験が多く、優れた資格を持っている人はごまんといるだろう......。そんな不安が押し寄せつつも、「必要最低条件を満たしているのであれば、チャンスをつかむことは不可能ではない」と前向きに考え直します。

研修内容の説明で「とにかく多くの人とのつながりを作る」という文面を見たとき、Vincentさんは、自分の「人脈づくり」スキルをアピールすべきだと感じました。

自分が 「人脈づくりの達人」であることを示すためにはどうすれば良いか? 彼はあるアイデアを思いつきました。

47名の有名な起業家、著述家、Webマーケッターのリストを作り、彼らにメールを出して、自分を推薦する内容のショートビデオを撮って、返信してほしいと依頼したのです。ビデオには「Vincentから連絡をもらった結果、私たちはつながりができました」という台詞を入れてもらうようにお願いしました。

その結果は? なんと、依頼を出した47名のうち、16名が趣旨を理解して、ビデオを撮って送り返してくれたのです。成功率は実に40パーセント!

この成果をまとめて、募集元の会社に送ったところ、とても驚かれたと言います。彼らはビデオを非常に気に入り、起業家のサークルの中でも噂になるほどに。

彼はこの経験を通じて、何名かの起業家と仲良くなることができるなど、思いがけない成果を得ることができました。また、今回の経験から、彼は以下の6つのことを学んだと言います。

1.拒否されても、失うものはない

多くの場合、最悪の結果というのは、求めていたものが手に入らないということです。誰かがあなたが好きなものを探しにやってきて、それを奪い去って行くということなどありません。

コンフォートゾーンから出て、自分を信じて行動すれば、求めているものをつかみ取るチャンスを得ることができます。何もしなければ、何も得られないだけ。元々いた場所に立ち止まり続けるだけです。


2.周りの人は自分が思っているよりも優しく、協力的である

最初に今回のアイデアを思いついたとき、不安でいっぱいでした。誰も返信してくれないのではと思ったからです。マイケル・ハイアットさん(注:アメリカの大手出版社元CEOで人気ブロガーでもある)のような人にメールをして協力を仰ぐなんて、一体自分はどんな奴なんだと思いました。

ハイアットさんには、自分のこれまでの経験や出自も伝えませんでした。ただ丁寧に、自分の置かれている状況を説明し、協力を得られたらどれほど心強いかということを伝えました。すると彼はなんのためらいもなく進んでカメラの前に立ち、メッセージを送ってくれました。ハイアットさん、そして他の15名の方々は、貴重な時間を割いて、全く知らない青年のために手を差し伸べてくれたのです。


3.誠実であれば、手助けを得られる

助けを得るとき、常にお返しを提供する必要はありません。今回、協力を得た方々に対しては、将来何かの行為や金銭でお返しすることなど約束していません。そうした取引は安っぽく、すぐに見破られます。

わたしは、誠実かつ正直に接しました。隠し事はなにもしませんでした。わたしがメールで連絡をとった人は全員、今回のことで恩恵を得るのはわたしだけであることを分かっていました。なにかを隠す必要など全くなかったのです。


4.誰とでもつながることができる

もちろん、わたしの依頼に対して返事をくれなかった人もいましたが、それでも良いのです。とにかく、半分近くの人が返答をしてくれたというのはすごいことです。憧れの人ともつながることができるのです。

コンタクトをとるのが非常に難しい人もいますが、それでも可能性が全くないわけではありません。オバマ大統領などとは接触できませんでしたが、それが不可能というわけではないのです。


5.「創造性」には多様な形がある

わたしは以前、イラストや絵が描けない、芸術的なことができないという理由で、自分のことを創造性がないと見なしていました。創造性はアートに関連したスキルだと考えていたのです。

しかし、創造性とは、これまで誰もやったことがない方法で物事にアプローチすることです。常に思いつきから生まれるものとも限りません。意志をもって、いくつものアイデアを絞り出す必要があります。そうすることで、注目されることができるのです。

自分を過小評価してはいけません。自分が思っているよりもきっと、創造性を発揮できるはずです。


6.行動を起こすことがなによりも大切

次回、あなたにチャンスが訪れたとき、そのチャンスを手にできないと思いそうになったら、何ができるかを考えてみてください。手に入れたいもののために全力を尽くすことができると考えてください。


研修生の選考結果はまだ出ていないそうですが、この応募過程でVincentさんは多くのことを学ぶことができたそうです。