指導で気をつけること-自分に正しいことが、必ずしも子供にとって正しいとは限らない。
猫の手も借りたいが…、からまた転載させて頂きます。
子供への指導に対する注意。
俺はよくこれを忘れる。
「天才の作り方」から
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空手の基本とはなんでしょうか?
私は、天才の動きを凡人にもできるように修練過程を合理化されたものが基本ではないかと思っています。
ですから、時間をかけて基本をしっかりやれば、凡人でも天才になれるチャンスはあると思っています。
では、最初に書いたことは嘘だったのかといえば、そうではありません。
本当の基本とは、凡人が天才になれる道だと思っています。
しかし、一歩間違えば、基本をやり込むことで、レベルの高い凡人を増産することにもなりかねないのではないかと危惧しているのです。
具体的にどういうことかといえば、指導者の身体意識と生徒の身体意識はイコールではありません。
ですから、「こうでなければいけない」という指導方法では、指導者と異なる身体意識の生徒を潰してしまいかねないのです。
指導者にとって正しいことは、必ずしも生徒ひとりひとりにとって正しいとは限らないこともあるということです。
ですから、指導者は自己の身体感覚を生徒に押しつけることなく、生徒の感覚を感じ取ってその人間にふさわしい動きを教えることが必要ではないかと思います。
「こうしなければならない」という指導法が主流を占めている限り、日本から天才は現れにくいのではないでしょうか?
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