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2013年の海面水位、史上最高レベルに 国連報告


セネガル北部沿岸の村で、波打ち際に立つ家屋の残骸(2013年5月7日撮影)
【AFP=時事】地球の海面は今年、記録的な高さまで上昇し、沿岸低平地域は台風30号(アジア名:ハイエン、Haiyan)のような異常気象に対して、かつてないほどに脆弱(ぜいじゃく)になっているとの暫定報告が、国連(UN)の世界気象機関(World Meteorological Organization、WMO)により13日、発表された。

 WMOはまた、2013年1〜9月の世界平均気温は、現代的な気象データの観測が始まった1850年以来、2003年と並んで7番目に高かったとしている。

 WMOのミシェル・ジャロー(Michel Jarraud)事務局長は「フィリピンでは、同国を襲ったものとしては過去最強で世界観測史上最大級の台風30号による惨状にあえいでいる」と指摘。「個々の熱帯低気圧については、気候変動が直接の原因とは言えないかもしれないものの、海面上昇で沿岸住民は既に高潮の被害を受けやすくなっている。フィリピンの悲惨な結果がそれだ」と述べた。

 WMOは報告の中で「地球の海面は2013年3月に観測史上最高水準に達した」と述べている。世界の平均海面上昇速度は20世紀の年1.6ミリから、現在はその倍の年3.2ミリとなっており、フィリピンでは、世界平均の4倍に当たる年12ミリだという。