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偉大なる先人たちに学べ! 「コミュニケーション下手」から卒業するための7つのポイント

ライフハッカー[日本版]2013年10月20日(日)
人見知り、話しべた、アガリ症、自己主張が苦手......。

他者とのコミュニケーションに苦手意識やコンプレックスを持っている人は少なくないかもしれませんが、有形無形を問わず、モノを顧客に届けるビジネスにおいて、その成否の多くが、コミュニケーションに委ねられているのも事実。

自社の商品・サービスがうまく売れないときは、顧客コミュニケーションの現状分析から、何らかの課題が見つかるかもしれませんし、逆に、うまくいっているなら、コミュニケーションの達人こそ、その立役者かもしれません。

コミュニケーションは、仕事はもとより、社会生活や家庭生活のあらゆる場面で必要なスキルです。コミュニケーションの良し悪しは、他者を導き、自らへの尊敬を惹き付け、信頼を得、好感をもってもらえるかどうかによります。コミュニケーション下手だと、相手を混乱させ、自尊心の低下をもたらし、イライラの元になってしまうかも...。

誰しも、コミュニケーションの達人に自分のココロをがっちりとつかまれた経験もあれば、何を言いたいのかさっぱりわからない人から退屈な講義を聴かされたり、イラっとする議論につきあわされたりすることもあることでしょう。

では、コミュニケーションに長けた人たちは、どのような特性を持っているのでしょうか。以下の7つのポイントを学べば、アナタもコミュニケーション力を開花させ、仕事のみならず、人生そのものをより充実したものにすることができますよ。

1. 聞き手とココロでつながる

ヒトは、つい、自分の計画をもとに話を始めがちです。話し手には、すでに言いたいこと、証明したいことがあり、相手の状況を考えずに、自分の都合でスタートしてしまうのです。これでは、「自分が話そうとしていることが非常に重要なことだと、相手もわかってくれている」と思い込み、自分の言いたいことを一方的に発信しているだけです。

一方、コミュニケーションに長けている人は、「聞き手は、知性および感情レベルで、話し手とつながらなければ、話を聞かない」ということを理解しています。

外界からの刺激に囲まれている聞き手の心の中では、「この話、よくわからないな」とか「退屈だな」といった、内なる声もたくさん聞こえてきます。まずは、聞き手を理解した上で、自分の基本的なスタンスを表し、感情に訴えるようなエピソードを伝えることからスタートしましょう。

クリントン元大統領は、国民に向けて話すとき、国民1人ひとりに「自分は世界中でたった1人の人間だ」と感じさせるような話し方をしていた、といわれています。聞き手に感情移入させ、聞き手の大切さを重視していることを伝えましょう。

2. 相手と会話のキャッチボールをする

自分が会話全体を動かさなければならないシチュエーションは、退屈な講義や威圧的な恫喝の次にイライラするコミュニケーションです。コミュニケーションの達人は、話し手と聞き手のギブアンドテイク、つまり、会話のキャッチボールを理解しています。

会話のきっかけを与えるのみならず、会話がある方向に向かうようサポートし、相手の参加を促しましょう。また、相手のコメントや懸念点、感情的な表現を繰り返すことで、相手への理解と関心を示し、相手の鏡となること。十分な見識を広げながら、さらに学び、聴き、参加する心がけが大切です。

3. 相手への予防線を下げる

ヒトは生来、過剰なコミュニケーションに対して予防線を張るものです。しかし、コミュニケーションに長けた人は、相手への予防線を低くすることができます。相手を意のままに操ってやろうというのではなく、気持ちよく、慎ましく、真心からそうなれるのです。

相手に対して偽りない関心を示し、ユーモアや信頼感を駆使することで、相手に好感をもたらし、警戒心を解くことができます。相手との会話によいエネルギーが込められるよう、リラックスし、自分の肌感覚を信じましょう。

4. 要点をまとめる

終着点がみえず、フラフラした話ほど、聴くに耐えないものはありません。優れたコミュニケーションは、理路整然としているもの。よいプレゼンテーションは、聞き手の関心を喚起し、要点を伝えるべく、きめ細やかにアイデアやストーリーが組み立てられています。

また、一貫しているのも特徴。矛盾があると、信頼性を損ない、モヤモヤ感が生じるからです。

どんな会話をするか、事前に考えましょう。自分から何を話すか、じっくり考えること。また、スピーチをきちんと組み立てるようにすれば、効率的かつ強力に、自分の考えを相手に伝えられますよ。

5. 明確にわかりやすく伝える

興味深い会話であればあるほど、話の内容はより深まります。逆に、聞き手がうんざりしてしまったら、混乱したり、退屈なあまり居眠りをしはじめるかもしれません。

レーガン元大統領は「シンプルで明確」としてよく知られています。自分が理解しているからといって、相手もわかっているだろうと思い込まないこと。

コミュニケーションの達人は「上から目線」になることなく、複雑な概念を簡単に表現する方法を知っています。聴衆がみな、自分の話についてきているかどうか、会話の合間に確認しましょう。

6. ポイントを強調する

話を聴いたり、会話をしたあとで「何を聴いたか思い出せない......」という経験はありませんか?これは、聞き手のせいではなく、話し手の責任です。

コミュニケーションの達人は「ヒトは聴いたことの10%しか把握できない」ことを理解した上で、冗長になったり、押し付けがましくならないように、ストーリーの仕立てや文脈、繰り返しをうまく工夫し、重要なポイントを強調するようにしています。

キング牧師は、この技に最も長けた人とされています。聞き手の頭をゴチャゴチャと混乱させるのではなく、理解を深め、印象に残るように、より力強く、思慮深く、自分の伝えたいことを届けましょう。

7. 練習する

コミュニケーションの達人は、我流で始めたりしません。専門家から習い、コーチとともに練習を重ね、テクニックを研究しています。

現在自分が抱えているコミュニケーションの課題や弱点のうち、改善に取り組むことによって、克服可能なものもあるかもしれません。練習は裏切らないもの。もちろん、練習せずとも自然とできてしまう「天才肌」の人もいるでしょうが、プロのスピーカーやリーダーの多くは、長時間にわたって地道な練習を重ね、この努力の積み重ねが、彼らのビジネスやキャリアを支えています。

プレゼンテーションの達人としても知られた、かのスティーブ・ジョブズ氏も、リハーサルは非常に念入りだったとか(詳しくは、ライフハッカーアーカイブ記事「スティーブ・ジョブスに学ぶ、聴衆を魅了するプレゼンの7つのコツ」)。

相手への気遣いと入念な準備、そして、日々の努力が、コミュニケーションの向上につながるようですね。