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出世して年収がUPする人の20の共通点

仕事はできるのになぜか評価が低い人がいる。一方で、仕事では目立たない人がなぜか出世することも多い。どうやら仕事ができるかどうかと出世の基準は違うらしい。
出世する人とそうでない人、果たしてどこが違うのだろうか? 文筆家・千田琢哉氏が3300人のエグゼクティブとの対話から生み出した『出世の教科書』。その70のルールの中から厳選した「出世する人の20の共通点」をご紹介しよう。

■その1 手柄はすべて譲る

「上司が私の手柄を全部横取りしてしまいます!」。これは、出世できない人間の典型的な口癖だ。

 最後に天下を取るのは、上司に手柄をすべて譲る人間だった。

 あなたの仕事は上司を出世させるために存在すると考えていい。ここを押さえておかないと、永遠にあなたは出世することができないだろう。

 あなたが出世するためには、あなたの上司を出世させるのが一番近道なのだ。上司が求めてくる前に、間髪入れず全部手柄を与えてしまおう。

 あなたも出世すればわかるが、「上司の上司」にはすべての実態は丸見えだ。

出世の法則 1
出世する人は、手柄を譲り続けて最後に際立つ。
窓際の人は、手柄を奪い続けて最後に干される。

■その2 服装は控えめだが結果を残す 

 外見の派手さと仕事の能力は、およそ反比例する。

「第一印象ですべてが決まる!」「第一印象が命!」と虚勢を張ると、相手に自信のなさが伝わり敬遠され、嫌われてしまう。嫌われるということは、一緒に仕事をしたいと思われないということだ。一緒に仕事をしたいと思われないということは、お金を稼げないということだ。

 第一印象では「いかに相手を威嚇するか」ではなく「いかに相手に気を遣わせないようにするか」に注力すべきなのだ。

出世の法則 2
出世する人は、控えめな服装で派手な実績を残す。
窓際の人は、派手な服装で控えめな実績を残す。

■その3 雑用が丁寧で速い

 雑用のやり方を見ていると、出世コースを歩むか窓際コースを歩むかが露骨にわかる。

 出世コースを歩む人は、雑用を丁寧に速くやる。普通は手を抜きがちな雑用を丁寧に速く仕上げていくと、社内で際立つ。その結果、「こいつに雑用させておくのはもったいない」と雑用を取り上げられて出世していく。

 窓際コースを歩む人は、雑用を文字通り雑にだらだらとやってしまう。その結果、「まだこんなこともできないのか」と定年まで雑用をやらされ続けるのだ。

出世の法則 3
出世する人は、丁寧に速くやる。
窓際の人は、雑にだらだらやる。

■その4 最初に失敗し、それを活かす

 成功者は最初に失敗することが多い。自らハードルを上げるからだ。そして、失敗を死ぬほど悔しがって次に活かすからどんどん成長していく。

 それに対して窓際の人は、最初に成功することが多い。人の背中に隠れて挑戦者の失敗をこっそり見ておきながら、自分はやや低めのハードルに挑んで成功させるのである。

 そしてそのまま過去の栄光にしがみついて努力を怠り、いつまでも周囲に武勇伝を語り続けることになる。

出世の法則 4
出世する人は、最初の失敗を活かす。
窓際の人は、最初の成功にしがみつく。

■その5 締め切りは、死んでも守る

 仕事とは、約束の期限までに依頼者の期待を超えるサービスを提供することだ。プロの世界では、約束の期限を守れない仕事は問答無用ですべて0点だ。 0点どころか、次から二度と声がかからない。場合によっては永久追放だ。

 遅刻に対する考え方の厳しさで、その人の思いやりがわかる。遅刻しないということは、相手の命を重んじるということだ。

 時間というのは、誰にとっても寿命の断片なのだから。

出世の法則 5
出世する人は、期限切れは極刑に値すると考える。
窓際の人は、期限切れは質でカバーできると考える。

■その6 ヒソヒソ話は一切しない

 これまで出逢ってきたサラリーマンで、「ああ、この人は最高でも部長止まりだな」とわかりやすい人がたくさんいた。

 取締役以上になる人と、部長止まりの人の決定的な違いは「口の堅さ」だ。将来組織を背負うためには、絶対に信頼できる人間でなければならない。信頼とは、口の堅さのことなのだ。

 社史に残るような圧倒的な実績を挙げたにもかかわらず、なぜか部長止まりで名を残さずに消えゆく人は例外なく口が軽かった。

出世の法則 6
出世する人は、驚くほど口が堅い。
窓際の人は、呆れるほど口が軽い。

■その7 退職者を裏切り者扱いしない

 サラリーマン社会では退職者など珍しくも何ともない。

 将来出世する人は、たとえそれがどんな相手であろうと退職者をとても丁寧に見送る。別に何か見返りを求めるわけでもなく、同じ釜の飯を食った戦友を敬うように。その結果、退職者のうちから成功者が出た時には大きなビジネスに発展したり、間接的に応援してもらったりしていた。

 それに対して窓際の人は、退職者を裏切り者扱いする。本当は自分も辞めたいのに、勇気がなくて辞められないのだ。その結果、社内外で「嫌な奴」というレッテルが貼られて孤立無援になるのが関の山だ。

出世の法則 7
出世する人は、退職者を丁寧に見送る。
窓際の人は、退職者を裏切り者扱いする。

■その8 訪問先の秘書や受付の人に対して丁寧に接する

 訪問先の受付や秘書に対して傲慢な人がいる。たいていは中途半端な役職に就いたオジサンや、ブランド企業に入社して少し慣れてきた若者に多く見られる傾向だ。

 受付や秘書といえば、パートや派遣、あるいは、出世コースとは無縁の社員と思う人もいるかもしれない。これはとんでもない誤解だ。大企業でも受付や秘書には重役の身内であることは珍しくない。たとえ身内でなかったとしても、社内ネットワークは強烈だ。

 出世する人は、受付や秘書に対しては訪問先の社長以上に丁寧に接する。否、受付や秘書のみならず、訪問先で出逢う人すべてに丁寧に接するものなのだ。

出世の法則 8
出世する人は、秘書に対して社長以上に丁寧に接する。
窓際の人は、秘書を軽く見る。

■その9 経理部からの評判がいい

 サラリーマンが知ったらゾッとする事実を公開しよう。

 あなたの出世は経理部が握っているということだ。

 人事で「この人間は信頼できるか否か」を目利きする場合、経理部のデータをチェックするのだ。チェックは大きく分けて2つある。

 1つ目は書類の提出期限を守っているか否かだ。

 2つ目は出張精算で水増し請求しているか否かだ。

 出張精算で嘘をつくということは、会社のお金を横領しているということだ。経理部のベテランなら、水増し請求など一瞬で見抜くことができる。あなたが社長なら、会社のお金を横領する人間を出世させるだろうか。

出世の法則 9
出世する人は、経理部からの評価が高い。
窓際の人は、経理部からの評価が低い。

■その10 打ち合わせのあと、会社の玄関まで送る

 偉い人ほどお客様と一緒にエレベーターに乗ってお見送りしようとする人が多いのに対し、窓際の人ほどエレベーター前で消える人が多い。

 中には「ここまでで結構です」と言って、やんわりと断ってくる人もいる。その場合は「それではここで失礼します」と言って、さっと引き下がるのも一段上のマナーだろう。

 いずれにせよ、どこまで相手のことを考えているのかは100%相手に伝わる。100の準備をして臨機応変に90を削ぎ落とした人と、最初からたった10の準備しかしていなかった人とでは、まるで違うのだ。

出世の法則 10
出世する人は、一緒にエレベーターに乗ってお見送りする。
窓際の人は、エレベーター前で消える。

■その11 肩書きに関係なく、目線がフラット

 出世する人と窓際の人は、対話する際の目線が違う。

 出世する人は、できるだけ相手とフラットな目線で対話しようと努める。相手と同じ目線で、同じ映像を描くように対話するのだ。その結果、対話に一体感が生まれてお互いに信頼関係が育まれる。

 窓際の人は、すべての相手を上か下かで判断する。窓際の人にフラット目線は存在しないのだ。相手が目上だとわかれば見苦しいほど卑屈になり、相手が目下だとわかれば見苦しいほど傲慢になるから、結局誰からも嫌われる。

出世の法則 11
出世する人は、フラット目線の対話。
窓際の人は、上下目線の対話。

■その12 打ち合わせが短い

 大切なお客様と末長くお付き合いしたいなら、打ち合わせで長居しないことだ。長居しないためのコツは、25分以内に話を切り上げる訓練をすることだ。

 すると相手は「もう一度会ってみたい」という名残惜しさを感じる。

 25分で打ち合わせを終わらせるためには、必ず要件から話すことだ。要件は5分で終わらせて、あとは相手の雑談を交えた質疑応答に回答する。

 間違っても、お客様のところで長居したことを自慢のネタにしないことだ。

出世の法則 12
出世する人は、打ち合わせは25分以内で切り上げることを目標にする。
窓際の人は、長居することを目標にする。

■その13 取引先を「利用」しようとしない

 窓際の人は、取引先を利用することばかり考えている。

「いかに自分の利益になるか」が先行し、自分の利益が少なければ取引先の利益を奪ってしまう。結果として、取引先が全部途切れていくことになる。

 出世する人は、せっかく関わった取引先であれば共に咲いていけないかを常に考えている。取引先から先に出世してもらえば、ありとあらゆる手段で「そろそろ君の番だよ」と最後に自分も引っ張り上げてもらえるのだ。

出世の法則 13
出世する人は、取引先と共に咲いていける方法を考える。
窓際の人は、取引先をいかに利用するかを考える。

■その14 会議中、腕を組まない

 出世する人は、どんなに偉くなっても会議中に腕を組んで人の話を聞かない。腕を組んで人の話を聞くのは失礼だし、そもそも脳みそフル回転で参加しているために腕を組んでいる余裕などないのだ。

 窓際の人は、偉くもないのについ腕組みしてしまう。本人に悪気はないのだが、何も考えていない結果として腕組みしてしまうのだ。

 その結果として、周囲には「何も考えていないのに傲慢なヤツ」と映り、ますます評価を下げてしまう。

出世の法則 14
出世する人は、偉くなっても腕を組んで人の話を聞かない。
窓際の人は、偉くもないのに腕を組んで人の話を聞く。

■その15 会議を嫌う

 出世する人は、会議をできるだけ減らすように工夫を凝らす。コーヒー片手に、立ち話で打ち合わせを終わらせるようにするのだ。立ち話だと疲れて長時間話し込むことができないから、すぐに結論が出る。

 窓際の人は、仕事をサボる口実のためにすぐに座り込んで会議を開きたがる。仕事でろくな成果を挙げられないから、会議を開くことによってアイデンティティを必死に保っているのだ。

 座り込むと必ず話は長引くから、何もしないまま40年が過ぎていく。

出世の法則 15
出世する人は、会議を嫌い、できるだけ立ち話で済ませる。
窓際の人は、会議がアイデンティティですぐに座り込む。

■その16 常にお客様の声が根拠

 出世する人は、暇さえあればお客様の生の声をストックしている。

 会議では、「お客様から先日こんなクレームがありました」「昨年に比べて、今年はこんなお客様の声に変化が見られます」と発言して周囲を唸らせる。事実の前では誰もが頭を下げざるを得ないからだ。

 窓際の人は、暇があればいつもボーっとしている。いつもボーっとしているから、会議では自分の思い込みで勝負せざるを得ない。

 普段からネタを収集していれば、会議は楽しい発表の場にもなるのだ。

出世の法則 16
出世する人は、常にお客様の生の声をストックしている。
窓際の人は、常に自分の思い込みで勝負する。

■その17 ベストセラーを馬鹿にしない

 本にしろ、ファッションにしろ、食にしろ、ベストセラーはすべて尊い。

 出世する人は、ベストセラーには必ず自分で実際に手に触れてみる。自分でもレジに並んで買ってみる。自分以外の人たちがベストセラーを買う表情や、行動パターンを観察する。その結果、インターネットやテレビだけでは永遠に気づくことができない自分だけの一次情報を獲得することができる。出世する人は、自分で一次情報を獲得して、自分で仮説を構築できるのだ。

 窓際の人は、ベストセラーをバカにして触れようともしないから一次情報がない。だからベストセラーとは無縁の人生のままで、生涯を終えることになる。

出世の法則 17
出世する人は、ベストセラーに敬意を示す。
窓際の人は、ベストセラーをバカにする。

■その18 自分の上司がその上司に伝えやすいように報告する

 コミュニケーションで大切なのは、相手に伝えたことではなく、相手に伝わったことがすべてであると理解することだ。

 あなたが課長とコミュニケーションを取ったとしよう。あなたが口から発したことではなく、たとえ勘違いしても課長が理解したことが、あなたと課長のコミュニケーションのすべてとなる。だから「言った、聞いてない」という議論は、100%言った側の責任なのだ。

 コミュニケーションが上手な人は、伝言ゲームを連想する。出世する人は、「課長が部長に伝える姿」をイメージしながら課長に伝える。

 課長が部長に正確に情報を伝えなければ、自分と課長のコミュニケーションはすべて無駄になるからだ。

出世の法則 18
出世する人は、課長が部長に報告しやすいように伝える。
窓際の人は、自分の思いを一方的にまくし立てる。

■その19 挨拶は部下よりも先にする

 挨拶は下の人間から上の人間にするものだと信じて疑わない人がいる。

 窓際の人は、周囲に出世がどんどん抜かれていくだけあって、軽く見られないよういつも必死に生きている。

 出世する人は、つべこべ言わず後輩よりも先に挨拶してしまう。だから後輩も恥ずかしそうに挨拶を返してくると同時に、今度は後輩から挨拶をしてくるようになる。結果として、出世する人の周囲にはいつも挨拶が溢れ返っている。

 挨拶が溢れ返っているということは、コミュニケーションが取れているということだ。コミュニケーションは組織の血液だから、循環がよくなれば業績も上がるのだ。

出世の法則 19
出世する人は、後輩より先に挨拶する。
窓際の人は、後輩から挨拶がないとふて腐れる。

■その20 決断の数が年収に比例することを知っている

 1日に100回決断できる人は、自然に出世して役職も年収も高くなっていく。1日に1回も決断できない人は、自然に落ちぶれて役職も年収も低くなっていく。

 決断した瞬間、そこに初めて仕事が発生し、お金が発生するからだ。決断から逃げた瞬間、たちまちそこから仕事が消えて、お金も消えるからだ。

 決断できない人は、決断した人に絶対服従するしかない。決断できない人は、決断した人に養ってもらうしかない。

 これが世の中の縮図である。

出世の法則 20
出世する人は、1日に決断した数が年収に比例することを知っている。
窓際の人は、決断しないから年収はゼロに近づいていく。