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成功の鍵は自尊心よりも「自己への思いやり」にある

2013年1月11日(金)(ライフハッカー[日本版])

仕事に誇りを持ち、自尊心と自信を示すのは、人生でとても大切なことです。
しかし、特に仕事上の成功においては、自分を許し失敗から学ぶことのほうが、自尊心を守るよりもずっと価値があるのです。
この「自己への思いやり」こそが学びと成長を助け、キャリア成功の鍵となります。

米・コロンビア大学ビジネススクールのHeidi Grant Halvorson博士が『ハーバード・ビジネス・レビュー』で語ったところによると、キャリアや職業上の成功においては、「自尊心」よりも「失敗から学んだり、間違いを自分に許す能力」のほうがずっと大切なのだそうです。

バークレー大学のJuliana Breines氏とSerena Chen氏による最近の研究や、その他の研究成果が、「自尊心」よりも「自己への思いやり」こそが、あなたの本当のポテンシャルを開花させる鍵であることを示唆しています。

「自己への思いやり」と聞くと眉をひそめたくなる人もいるでしょう。
しかし、これは科学的に、データに基づいて議論された結果であり、心地よいだけのポップ心理学とは違います。偏見をもたず耳を傾けてみてください。

「自己への思いやり」とは、自分の間違いや欠点を、思いやりと理解をもって見つめようとすることです。
「人間は間違いを犯すものだ」という事実を受け入れることでもあります。
困難に直面した時に「自己への思いやり」を持てば、自分を厳しく糾弾する必要も、自尊心を守るために自分の長所ばかりに目を向ける必要もなくなります。
多くの研究が示す通り、「自己への思いやり」は安心感や楽観的な気分をもたらし、幸福のレベルを高め、不安や抑うつのレベルを下げてくれます。

結局、Halvorson博士が指摘しているのは、自分の弱い部分は変えられるものだと考えること。
そして成功への鍵は、間違いを犯したり、間違いを指摘された時には事実を受け入れ、そこから学び、成長することにあるのです。
誰でも間違いを犯します。
また、Halvorson博士は「真に成功する人々は自分を許すことを知っているので、学習し、進歩できるのだ」と説明しています。


To Succeed, Forget Self-Esteem | Harvard Business Review via The Mistake Bank
Alan Henry(原文/訳:伊藤貴之)

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単なる「自分への甘え」とは違うわけね。
他人にも同じ「思いやり」が必要だと思う。
組織で必要な「人間力」のひとつでしょう。