武者小路実篤
(1)もう一歩。いかなる時も自分は思う。もう一歩。今が一番大事なときだ。もう一歩。
(2)自分の力に合うことだけしろ、その他の事は、おのずと道が開けてくるまで待て。
(3)心配しても始まらないことは心配しない方が利口だ。
心配すべきことを心配しないのはよくないが、それも大胆に、いじけずに心配すべきだ。
(4)この道より我を生かす道はなし、この道を行く。
(5)幸福をつかむことを恐れるな。
(6)他人がどうであろうと自分さえ、ちゃんとしていればいい。するだけのことをすればいい。
(7)自分で幸福を感じている人は、それだけで満足し感謝するが、自分が幸福を感じないものは、他人に尊敬されたかったり、他人に報酬を求めたりする傾向になりやすい。
(8)ぐれた人間は、いざと言う時が来ないでも、いつも全力を出して仕事をしている。
(9)ふまれてもふまれても我はおきあがるなり青空を見て微笑むなり星は我に光をあたえ給うなり
(10)尊敬すべき幸福な人は、逆境にいても、つまらぬことはくよくよせず、心配しても始まらないことは心配せず、自分の力のないことは天に任せて、自分の心がけをよくし、根本から再生の努力をする人である。
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