間合いの妙2
続いて…。
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(中略)
ある構えを取ると、足を全く動かさなくても相手の突きは届かなくなり、自分の突きは遠くまで届きます。これは動いても同じで、この「ある構え」から前足を踏み込んで突くと、通常の構えよりも遠くまで突くことができます。さらに、ツーステップで突いても、この構えからならば通常よりも遠くを突くことができるのです。
その場でも遠くまで突ける。ワンステップでも遠くまで突ける。ツーステップでも遠くまで突けるならば、構えた時の間は遠くても良いわけです。
これを実際にやってみると、腕が伸びて長く見えます。私は現在の日本人選手は決して他の国の選手と比べて手足が短いとは思っていません。しかし、手足の使い方が短いのは事実でしょう。
では、これまでと同じ構えなのに、必死に手だけ伸ばしても無駄です。
ならば、構えを変えて自然に突いても腕が伸びるようにすれば、自ずと遠くから楽に突くことができます。
組手は、「立って有利に、構えて有利に、動いて有利にしておいて、最後に技を決める」ことが必要ではないかと思います。
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気になる、その「構え」。