乱捕りの効果
今日の道場練習。
6年生の子供達の突き蹴り、受け捌きを見ていると、正直ヘロヘロ。
まだ身体もできていないし、無理もないところはあるが、
参考にしているジムや道場の動画と比較すると、すごく弱く見える。
実際、当てられても効かない。
どころか、まず相手に届かない。
演武では相手の身体、顔面に当てるのではなく、受けの手に当てるのが通常になっている。
これではいったい何のために練習しているのかわからない。
何故こうなったか。
一つは指導そのもの。そういうふうに教えていなかった(又は伝わっていなかった)。
一つは子供そのものの性格や考え方。優しい子もいるし、「そういう」ものだと認識している子、又は単にやる気がない。
と思われる。
ではどうすればそれが直るか。
やはりというか、乱捕り。
実際の間合いを知る事。
また何より「痛み」を知る事だと思う。
守者はきちんと突き蹴りが当たれば痛い思いをする。
それが嫌ならきちんと受け、捌く。間合いもとる。
当たったとしてもそれに耐えるよう身体に力を入れる(筋肉を締める)、打点をずらす。
攻者は自分の攻撃が実際全く効かないなら、どうすれば効く攻撃になるかを理解しなければならない。
届かないなら間合いを詰める。当たり負けしないように身体を締める、力を入れる。急所など効果的な点を攻撃する。
そういう事を実感、経験としてもっていないとダメだと思う。
演武、型“だけ”では、ダメだ。
乱捕りを実践することで、それは埋められると思う。
毎回、空乱くらいはすべき(いろんな意味で)。
ちなみに、ヘロヘロな攻撃はミットや胴を使って鍛えさせよう。
回数をこなす練習はもちろん、ビッグミット等を使い、攻撃に対して引かず下がらずに押し返す。
そうすると攻者は攻撃力が必要となるので、必死に攻撃する。
突き蹴りの型が崩れないように指示しながら、守者を突き飛ばす攻撃をさせると自然としっかりした突き蹴りになるはずだ。