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エールとラガーの違い

ちょっとこちらから参照させて頂きます。

 

大人なら知っておきたい、「エール」と「ラガー」の違い | おいしいラク学講座

 

ビールには、「エール」と「ラガー」と「自然発酵ビール」の3種がある。「自然発酵」はベルギーでしか造られていない希少なビールで詳しくはこちら。今回は、「ラガー」と「エール」の違いをご説明しよう。大きなポイントは、「酵母」と「発酵温度」の違いなのだ。

泡がなくて苦味もない!?それがエールなのだ

エールは、大麦麦芽を原料に、上面発酵(酵母が発酵もろみの上面に浮き上がるからこう呼ばれる)酵母を使用し、常温(20℃前後)で短期間に発酵させるスタイル。

歴史が古いエールは、もともとホップなしで飲まれていた。そもそもエールは「ホップを入れない醸造酒」のことで、お茶代わりに飲まれたのだ。エールの本場イングランドホップが伝わったのは15世紀。ホップは苦味をプラスするだけではなく保存料の役割もある。ホップが伝わる前はハーブやスパイスを使用していたが、ホップ伝来とともに苦味のあるエールも人気となった。

エールの特徴は、麦芽からくる甘味と香ばしさ。それになにより泡が少ない(ないものもある!)こと。のど越しや爽快さではなく、旨みをじっくり味わいながら飲むのがエールなのだ。

伝統のエール、エールを制したものだけがビール通といえる

代表は、イギリスの「ペール・エール」。淡い麦わら色で、麦芽の甘味とホップの苦味がバランスよく滑らかで深い味わい。また、ぐっと苦味の利いた「インディア・ペール・エール」

や「ダブル・インディア・ペール・エール」もある。詳しくはこちら。苦いよ。そのほか、色が濃く香ばしい風味の「ブラウン・エール」、「スタウト」や「ポーター」とも呼ばれる「ダーク・エール」。度数の高いイギリスの「オールド・エール」。まるでウイスキーのようなスコットランドの「スコッチ・エール」。ほか、ベルギースタイルやドイツスタイル、アメリカンスタイルなどもある。

また、小麦麦芽を原料にした白ビールもある。ドイツ、バイエルン地方の「ヴァイツェン」、ベルギーの「ビエールブランシュ」が有名。

ラガーの語源は、「貯蔵」にあり

ラガーは、同じく大麦麦芽を原料に、下面発酵(酵母が発酵もろみの下面に沈むからこう呼ばれる)酵母を使用し、低温(10℃前後)で長時間かけて発酵させるスタイル。

低温の環境で造られるのがこのビール。昔は、冬の間氷を入れた洞窟で貯蔵しながらゆっくり醸したのだとか。春になって発酵を終えると、えもいわれぬ美しい色と味わいのビールになったとか。もともと「貯蔵する」という意味の「ラガー」という名前はここから来ているのだ。19世紀になると冷蔵庫が発明され大量生産も可能になり、ここからラガーは一気に近代ビールとして世界に広まる。

ラガーの特徴は、爽快なのど越し、すきっとした口あたり、心地いい苦味と麦芽の深みの絶妙なバランスだろう。

日本のビールは、まさに、こちら

代表は、チェコピルゼンピルスナー。ドイツの琥珀ビール「メルツェン」や淡色ビール「ヘレス」、濃厚タイプの「ドゥンケル」や「ボック」もラガーに入る。日本のビールもこのタイプ。アメリカ、カナダ、オーストラリア、アジアなど世界のビールの主流はこちらといってもいいくらい。