さんぽ

環境関連、武術、その他、気になったことをつれづれに。

自分を変え、稼ぎにつながる、たった3つの方法

プレジデントオンライン2013年12月17日(火)

経営コンサルタント大前研一さんは、人間がほんとうに変わりたいと思ったら、変わる方法は3つしかないと言っている。

すなわち、

「時間配分を変えること」
「住む場所を変えること」
「つき合う人を変えること」

の3つだ。

習慣を強制的に変えない限り、人は変わらない。

この3つのうちでも、とくに難しいのは、私の実感からいっても、つき合う人を変えることだろう。どのような人とつき合っているかを見れば、その人がどんな人かも見当がつく。

年収300万円の人が年収3億円の人と親しくしているとは、あなたも思わないだろう。年収3億円の人と年収300万円の人では、食べるもの、着るもの、住む部屋や場所だけでなく、新幹線や飛行機でどの席に乗るかも違ってくる。

ひと言で言えば、金持ちは金持ちと、貧乏人は貧乏人と集まるのだ。

周囲にどのくらいの応援してくれる人たちがいるか、また彼らの平均年収を足して、人数で割ってみてはどうかという話はした。それにも通じる考え方だが、つまりは稼げない人間とつき合っている限りは、いつまでも稼げないままである。

ところが、頭ではわかっていても、人というのは、どうしても同じレベルの人間同士で群れてしまいがちだ。なぜかといえば、考え方や行動のパターンが似ているから居心地がいいのである。

そのせいで、ますます現在の人間関係から抜け出せなくなり、そこに時間を使いすぎてしまう。その結果、成長が止まるというわけだ。

この問題をクリアするには、まずは自分がいまどんな人とつき合っているのかを把握することだ。誰と、どこで、どのくらいの時間会い、何をしているのか。

その結果、どのような成果が得られたのか。あるいは気づきや、学びが得られたのか。1週間、あるいは1カ月と期間を区切り、誰にどのくらいの時間を使っているのかを記録してみるといい。まずは、時間を観察するのである。

このとき、大切なのは「記憶」に頼るのではなく、「記録」することだ。会社にいる時間に何をしたか、仕事の時間をどのように使ったかだけでなく、朝起きてから夜寝るまで、1日の時間を何に使ったかを、すべて細かく洗い出すのである。

私たちの記憶はあてにならない。実際に記録をつけてみると、いかに自分の記憶がいい加減であるかに愕然とするだろう。

たとえば、同僚や仲間と1杯飲んで帰る習慣があったとする。

自分たちはほんの1時間の息抜きのつもりかもしれないが、実際に時間を記録してみると、1時間どころか2時間、ヘタをすると3時間も使っていたりする。

1時間の寄り道だったとしても、週に2回飲むとすれば、1カ月で8時間から10時間を使うことになるわけだ。

実際、私は、営業成績のあがらない社員には、1日の「時間簿」をつけてもらうことからはじめるようにしている。そのうえで、人生の目的と、目的を実現するために何をすべきか、必要なことを考えさせるのである。

記憶に頼るのではなく、まずは稼ぎにつながる時間を記録する。これが、とてつもない報酬を得るための基本である。

【年収1億を生む黄金則】記憶に頼るのではなく、稼ぎにつながる時間を「記録」する。

(※『プロフェッショナル ミリオネア』(プレジデント社刊)第2章「学ぶ、人にあげてもらう」より)

(株式会社オフィシャル 代表取締役 江上 治)