仕事の効率を上げる、上手な頼み方のポイント5つ!「ありがとうは2回」「理由も伝える」
マイナビウーマン2013年11月20日(水)
自分の仕事に責任を持つのは社会人として大切なこと。しかし、本当に仕事ができる人を見ていると、必要に応じて上手に頼みごとをしているものです。ただ、気をつけなければ、「アイツは頼ってばかり」「何でも人に押しつける」と評価を下げてしまうことも。
頼み上手になるためには、どういったポイントに気をつければ良いのでしょうか。中央話し方教室の代表講師・栗原君枝先生に話をうかがいました。
■「当然引き受けてもらえる」と思わない
「誰かに何かを頼むときには、まず相手に『引き受けてもらえるかどうかを聞く』といったイメージで臨むと良いですね。引き受けてもらって当然だという気持ちがあると、『○○してください』と命令口調になりがちです。
『○○していただけますか?』と聞いた方が、言われた方も『頼られているな』と感じて、気持ちが良いものです」
■依頼内容をハッキリと、わかりやすく伝える
「頼みごとというのは、言いにくく感じるかもしれません。そのため、遠回しな言い方になったり、モゴモゴと口ごもってしまったりする人も多いようです。
しかし、言いにくい頼みごとほど、ハッキリ、わかりやすく伝えましょう。頼むと決めたからには、依頼内容をきちんと相手へ伝えなくてはなりません。頼まれる方は、依頼内容や依頼した理由が理解できれば、『よし、力になってやろう』と思えるものです。
オドオドして、ボソボソと話していては、依頼内容が伝わらず、かえって相手をイライラさせてしまうこともあります」
■「申し訳ない」の一言を添える
「頼みごとをするときに忘れてはならないのが、相手に対して申し訳ないと思う気持ちです。自分が何かを頼めば、相手はそのために時間や手間を費やすことになります。その時間や手間を思いやって、『申し訳ない』の一言を添えるようにしましょう。
『これ、お願いできる?』と『申し訳ないのだけれど、これ、お願いできる?』では、同じ内容ですが与える印象が大きく違います。『悪いけれど』『すみませんが』など、言い方は変えても構いません」
■なぜ頼んでいるのか、理由を伝える
「自分でもできる仕事なのに、ほかの人に『やっといて』と言うのはただの押しつけ。誰かに頼むからには、頼まなければならない理由があるはずですね。頼みごとをするときは、その理由もしっかり伝えましょう。
『午前中にこの書類を仕上げるように言われたけれど、私は午前中に取引先との約束があってできない。だから申し訳ないけれど、この書類作成をお願いできないかな?』といったように、理由を添えて頼むと引き受ける方は気持ちが良いですね。
理由も言わずに頼みごとを連発していると、『あの人は自分の仕事を人に押しつける』と思われても仕方ありません」
■「ありがとう」は2回
「頼みごとを引き受けてもらったら、『ありがとう』の一言を忘れないようにしましょう。そのとき、一緒に『助かります』も添えるとお互いに気持ちが良いですね。
まずは引き受けてもらったことに対して『ありがとう』。そして頼みごとを相手がこなしてくれたら、その時点であらためてお礼を言うと感謝の気持ちがしっかり伝えられます。
頼んだらそれで終わりではなく、自分の依頼した仕事などが、その後どうなったかをきちんと確認しておくことはとても大切です。頼むだけ頼んで、そこから先は知らん顔……では、責任感が足りないと思われてしまいます」
仕事をしていると、自分だけではできないことも出てきますよね。周囲にいる人たちに何かを頼むときには、ぜひ今回紹介したポイントを思い出してみてください。どれも些細なことではありますが、そのポイントが仕事をやりやすくしてくれるかもしれません。
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心遣い、ひとつ。