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少雨、猛暑影響か…神奈川で被害・相談激増 2013.9.2

 神奈川県内各地でスズメバチなどのハチが猛威をふるっている。駆除相談が激増し、各自治体が対応に追われる一方で、横浜市では中学生ら11人が刺されるなど被害も相次いでいる。猛暑と少雨が原因で大量発生したとの分析もあり、各自治体では「屋外活動には気をつけてほしい」と呼びかけている。

 8月22日、横浜市金沢区のハイキングコースで、スズメバチの大群が10人の中学生と男性教諭を襲い、病院に運び込まれた。教諭は10カ所もの刺し傷があったという。

 ハチに刺された人を救急車で病院に搬送するケースは増加傾向で、厚木市では4月から8月末までに28件と、昨年度1年間(15件)の倍近くに達した。

 住民から自治体への駆除相談も「今年は過去になく多い」(横須賀市)。巣駆除費用の一部を助成する横須賀市では4〜8月末までに市職員が巣を確認したケースが887件。すでに昨年度1年間の578件を大きく上回り、過去最多だった平成21年度の1413件に迫る勢いだ。防護服の貸し出しなどを行う横浜市でも、7月末までの相談件数は約800件で昨年同期の1・5倍のペースだ。

 スズメバチの駆除業者などでつくる神奈川県ペストコントロール協会によると、4〜7月の駆除依頼件数は762件と昨年同期の約4倍。横浜市中区や鶴見区など「都心部での相談が増えている」という。

 市職員が巣の駆除を行っている鎌倉市も対応にてんてこ舞いだ。7月末時点の駆除件数は373件で、昨年度1年間の約1・5倍に当たる。「昨年は依頼翌日に駆けつけることができたが、今年は3日ほど待ってもらっている」と職員。

 スズメバチはミツバチを襲う習性もあることから養蜂関係者も懸念を強める。綾瀬市内で養蜂場を営む男性は、通常は秋口の発生するスズメバチの大群が「8月中に出現したことに驚いた」と明かす。「気を抜くと、ミツバチの巣箱をやられてしまう」として、捕獲するわなを仕掛ける準備を急いでいる状況だ。

 今季スズメバチが大暴れする理由について、横浜市保土ケ谷区在住のスズメバチ研究家、中村雅雄さんは「少雨と猛暑が影響している」と分析する。巣が雨風で落ちず、気温が高かったことで生存率が上がり、個体数が増えたためだ。

 都市部は天敵が少なく、「快適なエリアとなっている」とも指摘。刺された場合、ショックで重症化する危険もあり、活動期の10月下旬までは住宅地でも警戒が必要となりそうだ。

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なるほど、そういや今年はあちこちでよく見かけるな…。