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気候変動は磁場にも影響 氷床増減で自転が変化 2013.9.11

 数万から10万年の周期で起こる地球磁場の変動は、極地などを覆う氷床の増減に伴って地球の自転速度が変わるのが原因だとする研究結果を海洋研究開発機構のチームがまとめ、11日付の米物理学誌(電子版)に発表した。

 磁場は宇宙線から地球を守る重要な役割を果たしているが、長期的には気候変動の影響を受けることを示す成果。現在、地球温暖化で極地の氷床が減少し続けているが、チームは「規模はかなり小さいものの、自転速度と磁場が変動する可能性もある」としている。

 地球は、数万年の周期で高緯度地域が氷床で覆われる氷河期と比較的暖かい間氷期を繰り返している。氷床の大きさが変わると、地球の回転のしやすさが変わるため、自転速度がわずかに変化する。

 チームは自転速度の変化と地球磁場との関係を調べるため、コンピューターモデルを作成。試算した結果、自転速度が2万年の周期で変化すると仮定した場合、速度が変化した時から5千年ほど遅れて、磁場の強さも変わることが分かった。2%程度の速度変化でも、磁場は20〜30%と大きく変わるという。