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世界遺産のサンゴ礁、中国船座礁で4000平方メートル損壊


フィリピン・パラワン(Palawan)島そばのトゥバタハ岩礁(Tubbataha reef)に座礁した中国漁船(2013年4月10日取得)。(c)AFP=時事 (AFPBB News)

【5月6日 AFP=時事】国連教育科学文化機関(ユネスコUNESCO)の世界遺産に登録されているフィリピン沖のトゥバタハ岩礁自然公園(Tubbataha Reef Natural Park)内で前月起きた中国漁船の座礁事故で、公園当局は4日、4000平方メートル近くに及ぶ広範囲でサンゴ礁の損壊が確認されたと発表した。

 公園当局によると、破壊されたサンゴ礁の範囲は約3902平方メートルで、500歳を超える貴重なサンゴも含まれているという。

 この事故は、中国人漁師とみられる乗組員12人が乗った全長48メートルの中国船籍の船が4月8日、フィリピン西部パラワン(Palawan)島そばのトゥバタハ岩礁に乗り上げたもの。船の中から、国際取引が禁止されているセンザンコウの死骸数百体が隠されているのが見つかった。

 公園当局によれば12人には、海洋公園への不法侵入とサンゴの破壊で約9500万ペソ(約2億3000万円)の罰金が科される見込み。フィリピン当局は既に12人を密猟で起訴しており、有罪となれば禁錮12〜20年が言い渡される可能性がある。

 トゥバタハ岩礁では今年1月にも米海軍掃海艦ガーディアン(USS Guardian)が座礁事故を起こしているが、今回の被害はそれよりはるかに広範囲にわたっている。

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