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4つの科学的な陰謀説、信者はいまも


北極海氷の最小時(夏)の面積は、1979年(黄色い線)と2012年(薄い水色の部分)で劇的に変化している。地球温暖化が作り話ではない証拠だ。 Illustration courtesy SVS/NASA (ナショナルジオグラフィック)

 非現実的な話が陰謀めいて語られるのは極めてアメリカ的と言える。世論調査会社Public Policy Polling(PPP)が今週発表した全国世論調査によると、有名な陰謀説を何年経っても信じ続ける人がいるという。例えば1947年、ニューメキシコロズウェルにUFOが墜落したとされる事件などだ。

 一方で、「サダム・フセインが9.11同時多発テロに関わっていた」、「オサマ・ビンラディンはまだ生きている」といった新しい伝説の信者も増えている。

 驚くには当たらないが、新しい調査に登場したストーリーの多くは、科学的な誤解や、誤解と認めるのを頑なに拒む態度から生まれている。

 科学に関する陰謀説をいくつか取り上げ、真偽のほどを確かめてみよう。

【 1. 地球温暖化

 アメリカ人の37%は地球温暖化を作り話だと信じている。肯定する人の58%は共和党支持者で、民主党支持者の77%は否定的だ。

現実性チェック:地球温暖化が進み、そのスピードが加速している事実は、多くの科学研究で確認されている。平均気温は1880年以降、全世界で0.8度上昇した。上昇率は最近数十年で特に大きく、人間活動の結果として大気中に排出される二酸化炭素など温室効果ガス量の急カーブと時期が一致する。

 自然界での地球温暖化の影響もよく報告されている。北極の海氷は歴史的なスピードで融解、花の咲く時期は早まり、渡り鳥など動物の移動パターンも変化している。

【 2. 宇宙人、UFO 】

 回答者の29%が宇宙人の存在を信じている。さらに、1947年にニューメキシコロズウェル付近でUFOが墜落した事件を、政府が隠蔽していると思いこむ人は21%に上る。

 PPPによると昨年、大統領選挙の共和党候補ミット・ロムニー氏の支持者27%が政府の関与を肯定。民主党支持者の16%よりも多い。

現実性チェック:過去には否定された時代もあったが、現代では多くの天文学者が、「宇宙のどこかに生命が存在する」という考えを支持し、知性的な宇宙人の可能性さえも認めている。これには比較的最近、数百個の太陽系外惑星や数千個の惑星候補の発見が続いている背景がある。ほとんどの科学者は、居住可能で岩石質の地球に似た惑星が発見されるのも時間の問題だと考えている。

 太陽系でも地球外生命体の証拠が見つかるかもしれない。NASAの火星探査車キュリオシティは最近、粘土と硫酸塩鉱物の興味深い痕跡を発見した。専門家によると、水中以外では形成されないものだという。古代の火星には、生命維持に必要な条件や成分が存在したと推測できる。

【 3. 水道水のフッ化物 】

「政府が“悪意のある目的”で水道水にフッ化物を添加している」と信じる人は約9%。

現実性チェック:歯科雑誌「Journal of Dental Research」で発表された2013年の研究によると、フッ素入りの水は歯の健康にメリットがあるという。水道水に含まれるフッ化物は、年齢に関係なく成人の虫歯を防止する効果があり、子ども時代にフッ素入りの水を飲んだかどうかを問わないという。

【 4. 月面着陸 】

 回答者の7%が月面着陸の捏造説を信じている。また、「アポロの月面着陸が実際の出来事かどうかわからない」と答えた人は9%。

現実性チェック:この陰謀説の支持者たちは、作り話の証拠を求めて、アポロ11号の月面着陸の映像や写真を丹念に分析してきた。例えば、ニール・アームストロング船長が月面に立てた星条旗が、映像や写真では“そよ風にはためいている”ように見えるという指摘などだ。

 しかし、ワシントンD.C.にある国立航空宇宙博物館の宇宙飛行史学者、ロジャー・ローニアス(Roger Launius)氏は、人類史上初の月面着陸から40周年を迎えた2009年、次のように説明している。「映像で旗が揺れているのは、宇宙飛行士がその場所に立てた瞬間だからだ。月面でも“慣性の法則”は働いている」。


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まぁ、人によれば「どうでもいい」話。
温暖化に原因が人間活動ってのを信じないのは、理解できない。
本当はわかっているくせに〜、て思う。