毎日地球未来賞：クボタ賞・福留さん表彰 「自然と風景を守る」−−大阪で式典と講演 ／高知

毎日新聞 2月20日(水)
　近自然工法と呼ばれる土木技術で河川の生態系復元に取り組み、“川の外科医”と呼ばれる西日本科学技術研究所所長、福留脩文さん（６９）に１９日、「第２回毎日地球未来賞」のクボタ賞が贈られた。毎日新聞大阪本社オーバルホール（大阪市北区梅田３）であった表彰式で、福留さんは「時代の要請に応じた土木技術で、自然と風景を守るために力を尽くしたい」と話した。

　福留さんは１９８６年に訪れたスイスで近自然工法に出会い、治水と自然美を両立させる技術と理念を日本に取り入れることを決意。自然石の石組みを使って自然な川の流れを取り戻す技術を研究し、コンクリートで固められた全国の河川の環境改善に取り組み、成果をあげてきたことが評価された。
　表彰式に続く記念講演で、サケの遡上（そじょう）が急増した北海道網走川などの工事事例を示しながら「コンクリート護岸だけでは、洪水を防げても川の中は死んでしまう。自然界には安定した形があり、川には骨格となる基本的な構造がある。それを土木技術で復元すれば、瀬と淵と砂州がある自然な流れがよみがえり、生きものも戻ってくる」と話した。

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おめでとうございます。

ううっ、胸の中のなんかがうずく…。