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就活で注目の「世界一即戦力な男」 逆転の発想で大胆アプローチ

2013年2月11日(月)(産経新聞)
 長引く世界的不況の中、若者の失業率はどこの国でも高まっているといわれています。日本の大学生の就職内定率は、多少改善してきているものの、日本もいまだ厳しい状況と言わざるを得ません。そんな就職難の状況を、一風変わった独自の方法で切り抜けようと頑張っている学生がいます。

 その学生は、東洋大学文学部の菊池良さん。彼は、2014年卒の就職活動が本格化する中、採用サイトならぬ、自己PRサイトを立ち上げ、世界を相手に就職活動に挑んでいこうとしているのです。

 サイト名は、「世界一即戦力な男・菊池良から新卒採用担当のキミへ(http://www.geocities.jp/dcwaraimeshi/kikuchi/)」。日本語のみ対応のサイトではあるものの、サイトの中では、世界中の人事担当者に向けて自分をPRしています。

 サイトには、「世界一即戦力な男・菊池良」さんの経歴や、資格(TOEICスコア)、ワークビジョン、推薦者からのコメントなどが掲載されています。また、サイトの一番下には、面接の申し込みボタンがあり、このサイトに目を通した世界中の採用担当者が面接の依頼を出せるようになっています。

 サイト上に書かれている経歴によると、「世界一即戦力な男・菊池良」さんは、都内の私立高校(調理科)を中退後、約6年もの間、ひきこもり。その後、大検を経て、東洋大学の文学部に入学。2014卒で就職活動をしていることから、現在は、大学3年生と思われます。

 そんな彼に対する注目度は、というと、2月2日の設立から数日しかたっていないにもかかわらず、複数のネット媒体で取り上げられたり、フェイスブックで約5000(2月5日15時時点)ものシェアがされたりしており、上々といえるでしょう。

 就職活動においては、何よりも「動く」ことが大事。説明会に足を運んだり、履歴書を書いて提出したり、OB・OG訪問をしたりと、多くの就職活動生が「動き」ますが、逆に、菊池さんは自己PRサイトを自ら立ち上げ、企業側からアプローチしてくるというふうに「動き」を「転換」したのです。

 彼のように、就活の上でネックとなりうる要因を持つ学生や、就活に行き詰まった学生が、サイト立ち上げに限らず、独自の就職活動をするということが、今後増えていくかもしれません。

 では、こういった「動き」を採用側はどうみるのでしょうか。「変わった人」とみられ、逆効果になる可能性もあります。

 就活の最前線で日々の動きをウオッチしているわれわれの目からすると、大手企業の多くは確かに、こういった動きを嫌がるか、当分の間、世間の反応見て、その後にアプローチするかを判断することになると思います。その意味では、世間はまだまだ保守的です。

 ですが、IT系ベンチャー企業などは、彼に興味を持ち、アプローチかを検討しているか、ひょっとしたらすでにしているかもしれません。つまり、どの分野への就職を狙っているかによって、就活戦略も大きく変わってくるのです。

 彼が、今後、どのような就職活動をし、どのような企業に就職するのか。「世界一即戦力な男・菊池」さんの今後に目が離せません。(「内定塾」責任者 高嶌悠人)

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いろんな人がいる。ありあり。それで世界が広がる。
どう見られるかは相手次第。それを恐れずまず「行動」。

しかし、どういう自信だ、世界一即戦力って。拡げたなぁ、風呂敷。素晴らしい(笑)。