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「生態系、複雑なほど安定」 龍大グループが解明

京都新聞 7月20日(金)

生物種の間に「協力」「敵対」という相反する関係がバランス良くあることが、多様な生物が共存する条件であることを龍谷理工学部の近藤倫生准教授や舞木昭彦研究員らの研究グループが数値実験で明らかにした。生物多様性を考える新たな視座で、米科学誌サイエンスで20日発表する。

2〜200種の生物がいる生態系を想定。それぞれの種の間で、花を咲かせる植物とミツバチなど互いの繁殖を支え合う協力関係か、食う食われる捕食や寄生など敵対関係か、もしくは無関係と仮定し、組み合わせて約7万パターンの初期条件を設定した。さらに気候変化や人間活動の影響などの外部要因も考慮した上で、生態系の変化を約7千万回シミュレーションしてその結果を解析した。

生物種間の関係が協力または敵対に偏らず適度に混合している場合は、個別種の個体数は多少増減しても、生態系は元通りに回復する傾向にあった。種間の関係の数が全体として多いほど、生態系は安定していた。

生物多様性については、英国の生物学者ロバート・メイ博士が1970年代に「生物の種類が多く、関係が複雑なほど不安定になる」と提唱したが、熱帯雨林など現実の生態系と矛盾があり、大きな謎として残されていた。

近藤准教授は「生物多様性は、生物単体ではなく、生態系全体を見て、他の生物たちとどのような関係を築いているかを考慮する必要がある」と話している。

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人間もいろんな性格、考え方の人がいるからこそ、共生できないものかねぇ。
たぶんできるのだろうけど、それを邪魔しているのは、欲、具体的には「お金」なのだろうなぁ。

会社という「小さな」生態系も同じかな…。